高原さんぽ(早春の緋の滝1)

雪のない季節は、
どうしても植物の写真が多くなってしまいます。
興味のない方には、申し訳ない。

今年は、峰の原観光協会で、
「高原さんぽ」という名前の企画で、
8月末(ゲレンデ)、9月(根子岳)、
10月(緋の滝)と3回、
平日半日のお散歩ツアーを予定しています。

今年は1週間から10日ほど季節が
前倒しになっていて、
緋の滝は、準備が間に合わず番外編ですが、
「行ってみましょう」と、
ご近所さんやネットで呼びかけ、
菅平のやまぼうし自然学校さんにがいどをお願いして、
8人の方たちと一緒に行ってきました。

ペンションふくながに入る枝道6番からスタートです。
スキーにいらっしゃる方は、
ゲレンデの入り口といえばお分かりになるかな。
いきなり、びっくり!
その6番の入り口のトウヒの木に、
真新しいクマの引っかき傷発見。
今年の三月の末のスキー場にクマが
出たという連絡がありましたが、
ここは1500メートルの山です。
熊がいてもなんの不思議もありません。
一人でお出かけに生る時は、
熊鈴など必ずお持ちください。

この道の傍には、
氷河期からここで生き残っている
ツキヌキソウが自生しているので、
ツキヌキソウフットパスと命名されています。

ツノハシバミの花を観察中。
「こちらが雄花で、こちらが雌花で、
日本のカシューナッツ。
おいしいですよぉ」という説明に
「わぁー」と一気に関心が高まりました。

そして、今度はこんな傷跡発見。
「これは、鹿の角の引っかき傷です」といわれ、
ニホンカモシカではなく、
ニホンジカならがっかり・・・
たしかにここでもニホンジカも目撃されてるんですが、
こんな近くにいたのかと思うと、
気をつけないとどんどん増えて
植生に被害が出てきます。

こちらは、緋の滝のカラマツコースの入口で見つけたキハダ。
キハダは、昔から生薬や染料としても馴染み深いですね。
味見もさせてもらいましたよ。

ルーペも登場。
ツタウルシとツルアジサイの違いを教わりました。
山の中には、うかつに触るとかぶれる樹木もあります。
葉っぱの出ていない時期は特にわかりづらいですし、
できれば、手袋をされた方が安心です。

カタクリテラスでは、
そろそろカタクリも咲き始めました。
ここのカタクリは、
華奢で繊細で葉っぱには斑が入っています。
日陰がちな場所なので、
密生するほど多くもないのですが、
それがまた峰の原らしく控えめでいいかな。

ウリハダカエデには、
こんなちょうちょの模様が現れるってご存知でしたか。
この木、そろばんのコマ模様にもなるんですよ。
なかなかのデザインセンス。

あれ、変ですね。
ピンボケということではなくて、
花がない!
そうなんです、これを食べたの誰だ?

緋の滝さんぽは、次に続きます。
おつきあいください。