古くなっても

結局10センチほどの雪が降りました。
春の淡雪でしょうが、
春の恵みを楽しみたいと思います。

うちのベテランふきんさん。
もう何度捨てようと思ったことか。
でも、この気兼ねなく使えるボロボロ具合、手触り、
他にも布巾があるのに、つい使ってしまうのはこれ。
コンナフキンニ ワタシハナリタイ

このセーター、20年ほど前にノルウェーのベルゲンで、
父へのおみやげに買ってきたものです。
「もう着なくなったから、お返しするわ」と、
私の手元に戻ってきました。
なんでも大切に使う父なので、
古びて、ウールも黄色くなってきていますが、
傷みはほとんどありません。
捨ててしまうにはあまりに惜しい。
さて、どうしようかと眺めていたら、
以前峰の原に住んでいた方の顔が浮かび、
こんなお古だけれどもらっていただけないかとメールをしたら、
「一美さんが顔を思い出してくれた事や、
何より辰朗さんの手をとうしたものなので、
是非お譲り頂きたいと もうしています。
厚かましいけど嬉しいです」と、
お返事がありました。
峰の原でできたご縁、
夢と希望をだいて都会からやってきて、
一緒に何十年も暮らした友人達。
姿形は見えませんが、
これが私の支えかなって・・・。

サン・テグジュペリの
「ものごとは心でしか見ることができない。
大切なことは目に見えない」というこの言葉、
いつまでも古くなりませんね。

年寄りのセンチメンタルな話のあとですが、
わが家の昨日のお昼。
「座っていたら出てくるって思ってるでしょ」と、
チクリとイヤミを言われました。
感謝してます、とっても!

ここで訂正を一つ。
昨日のブログでご紹介した「ごん汁」ですが、
facebookをご覧になったご近所さんが教えてくださって、
謎が解けました。
あやふやな憶測ではなく、こういうことだそうです。
ああ、スッキリした。
ありがとうございます。
ということで、昨日の写真は
「ごん汁」ではなく、まぐろ入りすまし汁でした。
ごちそうさまでした。
***
ちなみに三崎ゴン汁ですが、
これは三浦市の名物でも何でもありません。
命名は須坂三木市長です。
この須坂でしか食べられない?物です。
三浦三崎の魚類と大根、
須坂の村山早生ゴボウと味噌のコラボ企画です。
ゴン汁のゴンはゴボウの須坂方言で
ごん棒から取ったものだそうです。
以上知らない人にはどうでもいいけど、
こだわる人には重要な!ミニ知識でした。