妥協の産物

昨日ほどの濃さはないですが、
今日も霧の朝です。
霧は変わり目を表す舞台の幕のようなものかなぁ、
なんて非科学的、感覚的判断で考える私。
研究者なら、まず仮説を考え、
そこから裏付けのための研究をするんだろうけど、
私は、「そういうもんなのかなぁ」
で終わってしまいます。
そいうまさに雲をつかむような
考え方で生きてきちゃった、
生かしてもらえてきちゃった・・・

昨日はハックルベリーの山口先生の
蔵書「みどりの図書館」の本を片付け始めました。
先生が亡くなられて間もなく2年。
本も忘れ去られようとしています。
「せっかく峰の原のために集めてくださったのに」
「もったいないです」と言ってくださる方もあります。
まずは段ボールに詰めるだけですが、
埃の積もった本を触ると、
なんとなく可哀想な気持ちにりました。

さて、どうしようか・・・
どうすれば、本を生かせるのか悩んでします。

たぶん、みかん箱なら60箱には、なるでしょう。
豊かになった現在、教職員が大学をやめる時にも
大学では本を寄贈したいと言っても、
よほどでない限り引き取ってくれないそうです。
本は余っているようです。
本棚に並ぶ本を眺めると、
本を読んだ人が並んでいるように感じるなんていうと、
笑われそうですね。

段ボールがたらなくなったので、
本を詰めるのを中断して、
小屋の土壁配合実験をしました。
丈夫な段ボール箱、集めてます!

そして準備しておいたお試し用の枠に、
塗る厚さを変えたり、
稲藁を入れたりして塗り込みました。
これで一冬乾かして、
日々や接着の感じなどを観察して、
来年春になったら、本格的に外壁塗りを始めます。
色の感じはいいのですが、はてさてどうなるかな。

その後は、屋根に断熱材を入れる作業を始めました。
グラスウールじゃなくて、本物のウールを入れたいとか、
藁を入れたらどうだろうとか、
エコ思考の私は考えたりもしたのですが、
手間と時間、予算を気持ちとの天秤にかけて、
いいや、グラスウールでと妥協しました。
私はその程度のものです。
今できるのはこれが精一杯かな、
もっと頑張らなくちゃなのかしら・・・