無形文化遺産を、いただきました。

旧福永家(両親、妹、私)の誕生日は
10月11月1月と秋冬型です。
もうこの歳になると
誕生日だからなんなのという感じですが、
これを口実に、友人も一緒に美味しいものを
食べに行きましょうということになりました。

そこで、親しい工務店さん、
パン屋さんから勧めてもらった
日本料理のお店に行ってきました。
1日数組だけということで、
なかなか予約がとれず、
1ヶ月前から、楽しみに待っていました。


うつくしいもの、美味しいものに、説明はいらないかな。

今年はじめての百合根。
ああ、しみじみとおいしい蕪蒸し。

器も、本当に気持ちよく、美しい。

かも、生麩、鯖ずし、葡萄の白和え、おひたし…
みな違う味付けなのに、まとまってる。
ため息が出るほど、おいしい。

やきもの
右端に隠れているのは、
じゃがいもの真砂和え。
シナノユキマスの卵がのっています。

あなごも、ほろりとおいしい。

ご飯は、ごぼうとミツバと真田丸の炊き込みご飯。
織部焼、若いころはその良さがわからなかったけれど、
今は、ほれぼれ眺められます。

この器、ご飯しゃもじを入れるものでした。
日本食は器も料理なんだと、
改めて感じました。

デザートも繊細なお味。
柚子の味のムースの上には柿のペーストと黒蜜。
手前にはあずきの入った浮島のようなお菓子の上にいちご、
いちごの上にはリンゴの粉末がかかっています。

皆の食後の感想は、
料理は、食材、作ること、人への愛情がないと、
美味しいものは作れないということでした。

革張りの椅子

ご主人が作られたとおっしゃる前庭。
日本の家に、日本の庭。
峰の原では見られないものですが、
これもいいなぁ。

しみじみと日本の侘び寂びが、
心にしみるようになってきました。

この神棚は、
飛騨高山の宮大工さんが作られたそうです。
神棚のある部屋には二階に部屋を作らないと、
初めて知りました。

何もかもがシックです。

こんな笑顔のお二人に見送られ、
贅沢なひとときでした。
ご主人は京都のあの美山荘で修行をなさったそうです。


東御市の草如庵です。