ボーイフレンド in Matsumoto

今朝は、どんよりしてますが、
もしかしたら外のほうが暖かいかも。

昨日の朝、夏に息子が働いていた農家のせがれから、
群馬の畑で作っているレタスをもらったら、
氷がポトリと落ちました。
冷えてたんだろうなぁ。
この農家の夫婦が私と同い年の友人ですが、
もう、ほんとうに本当に身を粉にして働く働き者です。
爪の垢でも煎じて飲もうか。

松本に行く途中で友達をピックアップ。
久々に高校というところに入りました。
そうそう、こういう雰囲気だったわねぇ。
もう、45年も前の事になってしまいました。


「なんかうまいもん食いに行こう。
寿司かい、天ぷらはどうだい、豆腐料理もあるよ」
と、ケア付き高齢者施設に住むボーイフレンドに誘われ、
美ヶ原温泉にある、お豆腐屋さんに行ってきました。
このお豆腐屋さんも、おじいちゃん
(おじいちゃんと走るれいな呼び方で、ごめんなさい)の
親戚のお店です。

92歳、豪快に笑ってくださいます!
施設を訪ねると、静かな施設の中、
おじいちゃんの部屋のドアは全開でした。
いかにもだなぁと、思わず笑ってしまいました。
わかる、わかる、そのオープンマインド。

「お、ここの餅、うめえんだよ」と、
私達のためにおみやげに買ってくださいました。

松本の今風のおしゃれな街中と違い、
温泉街は昭和の趣でした。

松本から戻り、一人で「おしんこ餅」いただきながら、
昨日の楽しい1日を思い出しました。

大正生まれのボーイフレンドは、
戦争中は、南方、沖縄、満州と派兵され、
それこそ生きて帰ってきたことが奇跡のような
恐ろしい体験ばかりだったようです。
そんな方が
「戦争なんて、あんなもの何もいいものはありゃしねぇ。
お互いに恨みを持つもんだ。
どうも最近は変だねぇ。
昭和16年の12月8日だって、
おらたちは、戦争が始まったなんて突然知らされただよ。
戦争始めるって言った奴は、
てめえが、まっさきに戦争にいけばいい…」
と、言いたいことの半分もお抑えて、
戦争での体験など私達にお話してくださいましたが、
「そんなこと言うと、今に捕まえられるかもですよ」
なんていうと、
「…いいさ、おれははっきり言わせてもらうよ」と。

忘れていいことと
忘れちゃいけないことがある。
言っちゃいけないことと
言わなくちゃいけないこともある。