上田紬の工房へ

お客様が紬を織っているところを
ご覧になりたいとおっしゃるので、
上田紬の工房にうかがいました。
上田は「蚕都」などと最近は宣伝していますが、
養蚕の盛んだったところで、
蚕糸学校(今の信州大学の繊維学部はその流れを引き継いでいます)
http://ja.wikipedia.org/wiki/上田蚕糸専門学校_(旧制)
もあったそうで、
あちこちにその面影が残っています。

こちらは上田の西の方の塩尻という地域にある工房です。
道幅も狭く、まちなみも昔を遺しています。




今織っておられる方はほぼ全員が高齢の女性です。
「今の人はなかなか続かなくて…」とのお話でしたが、
昔は女性の仕事とも少なかったですものねぇ。
これは男物の帯だそうです。

この手ぬぐいの掛け方、年季が入っていますね。
絵になる!

それにしても根気もいるし、大変な仕事です。
それが昔は当たり前だったのね。

こんな急な階段を上ると

糸を繰ったり縦糸を張る作業場がありました。
生糸は日本製はほとんどなく、
中国製だったのは昔のことで、
今はなんとブラジル産もあるそうです。
ここには書ききれないけど、
いろいろお話しうかがわせていただき、
勉強になりました。

私が小さい頃、
まだ神戸の六甲にだって、
洗い張り屋さんというお店があって、
着物を洗いに出して、裏がえしてまた使ったり、
そうそうお布団の表側に使ったりしてたと思います。
洗い張り屋さんの前に竹ヒゴ(この言葉も死語かも)
のようなものでピンとはられた着物生地が
鯉のぼりのようにたなびいてたなぁ。

これはりんごで染めた糸で織った上田紬。
りんごは色落ちも少なく堅牢で、
草木染めによいそうです。
皆と同じでは売れないので、
信州らしくりんご染めをしておられるそうです。

ちょうどモンゴルのきれいなお嬢さんが、
モンゴルの民族衣装を上田紬で
織ってもらえないかと来ておられました。
モンゴルのお金持ちさんなんでしょうね、すごいねぇ。

昔はくっきりとした配色が好まれていたそうですが、
最近はやわらかないろが好まれるようですよ。
島柄の紬をきりっと着こなしたいけど…

 その後、もう一軒の織元にうかがいましたが、
どちらも素敵なものばかりで…
ちょっと高価ですが、反物に手は出なくても、
小物などはプレゼントにはいいですよ。

今はもう織っておられる方も片手になってしまったようで、
伝統工芸もこれから先どのくらい続けられるのかしら。

お昼は、「お弁当みたいなものでいいわよ」
と、仰ったので、ひらめいた!
以前峰の原でお花見をした時に
お弁当を注文したお店が上田にあります。
それがね、お弁当屋さんは酒屋さんなの!?


しかも入り口のコンクリートには
ビー玉なんかがはめ込んであって、
なんかオシャレなんですよ。

でね、もちろんお店の中も、ただならぬ雰囲気。

私好みのあっさりとかわいいものが…

そして、ショーケースの中はお酒じゃなくて、
お惣菜が並んでます。

お店の奥には薪ストーブのある、
こんな素敵な食堂があるのです。

お店の名前はこれ。
地区の名前かな。
しかしこれだけの品数、大変だ。

お弁当も作っておられるので、
少々濃いめの味付けかなと思うものもありますが、
ここに食後のお茶とデザートがついて1,000円です。
全て手作りなさってる感じです。
地味ですが、真面目に仕事なさってますね。
ホームページなどもないみたい。

この日のお昼時のお客さんは
全員女性でしたし、
たぶん、あの中では私が一番若かった…
上田、なかなか楽しい町ですよ。